数ヶ月ぶりにJ氏と踊りました。
そして、22年前にワープしました。
初めてブエノスアイレスにダンス留学をした22年前の1月。
あの頃、ブエノスではアルゼンチンタンゴは下火でしたが、
TANGO ARGENTINOの大ヒットにより、海外で盛り上がり始め、
復興の兆しが見えていました。
本当のタンゴを覚えたいのなら、ミロンゲーロと踊りなさい、と言われ、
毎晩のようにミロンガに行きました。
そこで出会った生粋のミロンゲーロたちは、ソフトでエレガントで、
燻し銀のような味わい深いタンゴを踊っていました。
そのアブラソは、締め付けず吊り上げず、
程良い空間を与えてくれます。
真直ぐに立つ姿勢は自然で品良く、
カミナンドは重量感がありながら柔らかく、
ヒーロは何回転してもぶれず、静かに、けれど確実に運んでくれます。
何よりも音楽の間を愛し、周囲への気配りも忘れず、
どんなに混雑していても、決してぶつかることはありません。
そんな中で育てていただいた私は、
今でもあの当時が忘れられません。
久し振りに踊ったJ氏は、まさに、私が愛したミロンゲーロに
変貌していました。
ゆったりとしたアブラソ、柔らかく雲の上を歩くようなカミナンド、
何周しても的確に優しく運んでくれるヒーロ。
そして、生粋のミロンゲーロにしか出来ない究極の間の取り方。
忘れていたタンゴの魅力を思い出させていただいた一時でした。
20年前のミロンゲーロは、今のJさんのように踊っていたと話すと、
「そう、いろいろ試したけれど、どれも違う。
最終的には、このスタイルですよ。人生と同じ。
エレガントでソフトでシンプルなのがいい。」と、笑いました。
無駄を省いて、余分なものをそぎ落として、極めた時、
最終的に残るのは魂。
その魂が望むもの。
そう。最近、シンクロしています。
シンクロニついては、別の機会にしましょう。
金木犀の甘い香りがし始めると、1ヵ月後には大舞台の開幕です。
タンゴリベルタのお席が埋まり始めています。
良いお席でお楽しみいただきたいので、
チケットはお早めにお求めくださいね。
皆様にも素敵な再会が沢山ありますように